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移住者の声No.12 磯部 翔太さん・幸紀子さん

更新日:2022年03月31日

人とのつながりの中で育む暮らし

磯部 翔太さん・幸紀子さん

出身地:千葉・東京

移住年:2020年

 

高知県内のお店で間借り営業を行い、食で表現を行うアーティストの磯部翔太さんと、大工見習の幸紀子さんご夫妻。南国市を経て香南市へたどり着いた経緯や現在の暮らしについてお話を伺いました。

移住のきっかけ

翔太さん:千葉では元々学芸員やアートマネージメントに関わっていました。ものづくりをする方々との関わりが多くなるほど、自分でも何か作りたいと感じ始めていました。そんな時に始めたのが、米作りと料理でした。
また、暮らしを自分でつくるということにとても興味がありました。それは、高校の時に経験したデンマークの学校での田舎の暮らしが僕の心の中にいつもあったからです。
自分できれいに庭をつくったり、舟まで作ったりする人もいて。家族との時間を大切にしつつ自分で暮らしを作っていく、そんな暮らしぶりを経験したことが原点のように感じます。そういった点から、地方移住を考えました。
移住先の候補としては、まずは以前住んだことがあり知り合いもいる京都市左京区。他は和歌山、あるいは海外しかないのかもしれないなと考えていました。

 

幸紀子さん:私は東京で美術教室の講師をしていました。小さいころから田舎に憧れていて、移住したいという気持ちは夫と同じでした。

 

翔太さん:妻は移住先として四国に惹かれていて、2018年4月ごろ四国を回りました。千葉での農業研修で知り合ったピレッダ・シモーネさんご家族が南国市に移住されていたので、高知にも訪れました。
愛媛から高知に車で向かっている際、大豊あたりの山を越えたぐらいから、開放感を感じました。ピレッダ家に遊びに行ってみて、彼らの暮らしぶりやその土地の空気感にとても惹かれました。

 

幸紀子さん:空港が近くて便利だし、私が好きな久保田アイスの工場が南国市にあったのもポイントでした(笑)

 

翔太さん:千葉に帰ってすぐに南国市のホームページを見て、たまたま空き家活用住宅の公募をしていることが分かり、締め切りも迫っていたのでピレッダ家に代わりに見に行ってもらい、画像や映像で見てよい印象だったので応募しました。「通ったら高知へ行くってことだね」と妻と話して待っていたら、家が決まり高知へ移住することに。

千葉県で飲食の出店やワークショップを行った時の様子の写真

人とのつながりの大切さを実感

幸紀子さん:移住したら二人でモノづくりのワークショップやイベントへの出店、民泊などやりたいことが色々ありました。県外から友人が頻繁に遊びに来ていたこともあり、それに合わせてお話会や展示会などを開催したり、自分で作った土偶やだるまをオーガニックマーケットで販売したりしていました。

手作りされたたくさんのだるまや土偶が展示されている写真

また、移住後に常連になったカレー屋さんで働かせてもらえるようになったり、ある時入ったお店に素敵な机があり、「こういうのを作れるようになりたい」と話したら、そこに居合わせた知人が「知り合いの大工さんがちょうど人を育てたいと言っていた」と教えてくれて紹介してもらい、大工の見習いをすることになったり。年に1回モノづくりのワークショップの講師をさせてもらっている長浜市民図書館(高知市)の方とも、知人を介して知り合いました。今の仕事は高知に来てから人とのつながりの中で生まれたものばかりで、本当にご縁が大事だなと感じています。

 

翔太さん:僕も高知に来てから色々な人と出会い、やはり人とのつながりの中からいくつかのお店で間借りできるようになり、現在は食にかかわる仕事をしています。

料理をしている翔太さんと室内で干し柿を作る由紀子さんの写真

南国市から香南市へ

幸紀子さん:南国市での生活では、移住前に考えていた「移住したらやりたいこと」が色々できました。

 

翔太さん:南国市に住んでいた時は、お隣さんや区長さんにとてもよくしてもらいました。自然が近いので大変なこともありましたが、鳥の鳴き声で心地よく目を覚ますのっていいなぁと思ったりしていました。
ただ、いきなり狭い集落に入ったので、実際苦労することもあり、自分たちに合う暮らしを探してもう少し街の方でも暮らしてみたいと思いました。
妻の仕事のこともあったので、南国市もしくは香南市で次の家を探し始めました。友人に聞いたり不動産屋を回ったりして今の家を見つけ、2020年の年末に香南市へ引っ越してきました。

 

幸紀子さん:南国市での山暮らしも良かったけど、香南市は海があるのがとても良い。毎日朝日と夕日を感じながら生活ができる香南市の暮らしが気に入っています。

 

翔太さん:僕はもともと一つの場所にずっといるタイプではないので、現在も千葉の田んぼに定期的に通ったり、県外の友人のところへ行ったりもするので、香南市は移動に便利な点も気に入っています。
ただ、今の家は街の中心なので、やはりもう少し田舎の方へ行きたいと思って次の家も探し始めている。山奥の暮らし、街の暮らしを経て田舎の中でも自分たちがどんな暮らしがしたいのかが分かってきています。

 

幸紀子さん:山奥過ぎず、街過ぎず、ちょうどいいところが見つかると良いなと思います。香南市は気に入っているので、香南市の中で見つかると良いな。

 

翔太さん:あまり山奥や人里離れた場所に行くと、生活するための時間がかなりかかることに気づかされました。そうすると余暇の時間をあまり楽しめなくなってしまう。今の自分たちはまだまだ外に出ていきたいし、やりたいことも色々とあるので、自分たちなりに無理なく楽しめる環境が見つかるといいなと思っています。
近いうちに、自分たちのモノづくりとそれらを表現できる場所、アトリエ、暮らしの中のものを扱うスペースを作りたいと考えています。理想のお家が見つかるのがベストですが、土地さえ見つかれば妻を筆頭に家を建てるのもいいかなと思っています。モバイルハウスにも興味があります。

 

幸紀子さん:香南市でも活動の幅を広げていきたいなと思っています。高知市でやっているようなワークショップも開催したいです。

翔太さんが作った美味しそうなオリエンタルライスと幸紀子さんが作った廃材を利用した鳥の置物の写真

もう移住前の暮らしには戻りたくない(笑)

幸紀子さん:(円グラフを書きながら)もうこの生活には戻れないですね。移住前後で暮らしは劇的に変わりました(笑)。通勤にかかる時間はそれほど変わらなくても、満員電車での通勤と自然を見ながらの車通勤は気分が全く違います。

 

翔太さん:さきちゃんは本当に大変だったよね。僕も職場への通勤時間に変化があったり、朝に散歩の時間が取れるようになったりした。時間の流れがゆったりになったなと感じます。

移住前後の磯部ご夫婦の1日の生活を比べた円グラフの画像

移住して良かったこと…全部!

幸紀子さん:移住して良かったこと…全部良かった(笑)。食べ物もおいしいし、人も温かいし。

 

翔太さん:基本的には良かったと思うけど、やっぱり時々刺激が欲しくなる。そんな時は自分が県外に出ていくようにしているので、うまくバランスが取れています。

 

幸紀子さん:困ったことというほどではないが、山奥の暮らしは合っていなかったと気づけたので、自分たちがどんな暮らしがしたいのか経験的に分かってきたのは良かったです。

これから移住する人へ

幸紀子さん:うちに遊びに来てください(笑)。というのは冗談だけど、協力したいなと思っています。まずは気軽に来てみることも大切。「移住」と構えるのではなく、気軽に来てみて、その土地を感じられるといいなと思います。

 

翔太さん:僕たちも、人とのつながりの中で助られたことがたくさんあるので、今後移住してくる人にとってそういう存在になれたらと思う。困ったときに相談できる誰かがいるのは本当に大事だと思います。

磯部ご夫婦がこれから移住する人に向けて笑顔で語っている写真

とても穏やかな雰囲気で、自然体な二人。香南市でもつながりの輪を広げ続けています。これからも更なるご活躍を応援しています!

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