津波災害警戒区域(イエローゾーン)の指定
東日本大震災で発生した甚大な被害を教訓に、これまでの津波防災対策を見直し、最大クラスの津波が発生した場合でも「なんとしても人命を守る」という考えで、ハード・ソフトの施策を総動員させる「多重防御」の発想により、平成23年12月に「津波防災地域づくりに関する法律」が制定されました。
この法律により、都道府県知事は津波浸水想定を踏まえ、津波が発生した場合に、住民等の生命又は身体に危害が生ずるおそれがあり、警戒避難体制を特に整備すべき区域を「津波災害警戒区域(イエローゾーン)」として指定することができます。
津波災害警戒区域(イエローゾーン)とは?
津波災害警戒区域(イエローゾーン)は、最大クラスの津波が発生した場合でも「なんとしても人命を守る」ため、津波から逃れるための体制を強化し、津波に対して安全な地域づくりを進める区域です。
最大クラスの津波による津波浸水想定区域を基本としますが、地域の実情に応じて浸水域に挟まれた区域や浸水域外側の直近地形地物等までの区域を含めることも可能です。
津波災害警戒区域(イエローゾーン)に指定された区域では、従来の津波浸水深に加え、10メートルメッシュ毎に基準水位の数値を表示します。

◆ 基準水位とは、津波の浸水深に津波が建物等に衝突した際の水位の上昇(せき上げ)を加えた水位であり、地盤面からの高さ(水深)で示したものです。
津波災害警戒区域(イエローゾーン)の指定
香南市の津波災害警戒区域(イエローゾーン)の指定状況は以下の通りです。
指定日 | 令和4年3月25日 |
指定区域 | 津波災害警戒区域位置図及び区域図のとおり |
〇 津波災害警戒区域(イエローゾーン)内の社会福祉施設、学校、医療施設は「避難確保計画の策定」と「避難訓練の実施」が義務づけられます。
〇 宅地建物取引業者は、不動産取引の際に警戒区域であることを説明することが義務付けられます。
〇 津波災害警戒区域(イエローゾーン)の指定により、開発行為や建築に規制がかかることはありません。
津波災害警戒区域(位置図)

津波災害警戒区域(区域図)
上記位置図の各番号ごとの区域図は、下記リンクよりご覧いただくことができます。
更新日:2022年06月20日