香南市いじめ防止基本方針

更新日:2025年04月07日

【はじめに】

   いじめは、いじめを受けた子どもたちの教育を受ける権利を奪い、子どもたちの心と身体の成長や、一人の人間となる成長過程に大きな影響を与えるものです。

   また場合によっては、いじめられた子どもの生命や身体に重大な危険を生じさせるおそれもあります。

   いじめは、大人社会にある暴力、体罰、児童虐待、パワーハラスメントやセクシュアルハラスメントなどといったものと同じ社会問題です。また、他人の弱みを笑いものにしたり、暴力を認めていると思われるような行動や言動を許したり、「自分とは違う、合わない」という理由で特定の人を差別したりといった、大人の行動や言動が、子どもに影響を与えているということも言われています。

   一人でも多くの子どもをいじめから救うためには、子どものお手本となるべき大人一人一人が、互いを認め合い、自分の大切さとともに他の人の大切さを認めることができるような人権感覚を身に付けることが必要です。あわせて、子どもの心に寄り添いつつも、「いじめはいかなる理由があろうとも許されない」「いじめは卑怯な行為である」という認識と「いじめはどの子どもにも、どの学校でも、起こりうる」という意識をもって、一人一人の大人がその役割と責任を自覚しなければなりません。

   また、学校や学級で起こったいじめを子どもたちみんなが「他人事」ではなく「自分事」としてとらえ、いじめの解決をめざし、子どもたち一人一人が「夢」や「志」をもち、その実現に向けて自分の力を、思う存分発揮できる学校づくりを進めなければなりません。

   さらには、心豊かで安全・安心な社会づくりを、市民一人一人が自ら、主体的に進めなければなりません。

   このような基本理念のもと、いじめ問題の克服をめざして、平成26年3月に「香南市いじめ防止基本方針」を策定しました。その後、国や県の基本方針の改定に伴い、平成30年2月に、いじめ防止等のために市が行う取組や施策を示した改定を行いました。

   令和4年に生徒指導提要が改訂され、子どもがなりたい自分をめざし、自分の幸せと社会の発展のために頑張れるよう大人が支えることの大切さが示されました。また、同年6月に成立した「こども基本法」では、子どもの権利を守ることや子どもが自分の意見を言える場面をつくらねばならないということが示され、このことが法律に位置づけられました。このような社会の変化を踏まえて、今回の改定ではいじめをしない、させない取組だけではなく、いじめを生まない環境づくりやいじめを許さない子どもを育てることをめざし、市が行うこと、学校が行うことについて示すこととしました。

   香南市では、「愛あふれ 明日を拓く 香南っ子!」をめざす子ども像とし、子どもたちの命と尊厳を守るために日々取り組んでいますが、本市においてもいじめは少しもないわけではありません。「いじめをさせない」「いじめを早く見つけて解決する」「いじめを再び起こさない」を常に意識し、子どもたちを見守り支えていくことが大切になります。

   そのことをふまえ、市・学校・地域・家庭その他の関係者が力を合わせて、それぞれがいじめ問題を「自分事」としてとらえ、市民総がかりで、いじめを防ぐための取組を総合的かつ効果的に推進することができるよう「香南市いじめ防止基本方針」を再び改定しました。

香南市

香南市いじめ防止基本方針【改定版】(PDFファイル:479.3KB)

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