がん検診で要精密検査となった方へ
精密検査は本当に必要?
がん検診で「要精密検査」と判定された場合、「がんを含め異常(病気)の疑いがあるため、詳しく調べる必要がある」ということになります。
精密検査の対象になった方の中には、「自覚症状がないから行かなくてもいいかな…」「病気が見つかったら怖いな…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし精密検査で早く病気を見つけることができれば、より効果的な治療を受けられる可能性があります。
がんは日本の死因の上位を占めており、できるだけ早期の介入が望ましいことから、「要精密検査」と判定を受けたら、すみやかに精密検査を受けましょう。

精密検査を受けるときの持ち物
・精密検査依頼書
・健康保険証
・診療・検査費用
精密検査は保険診療となります。費用は検査内容や負担率により異なります。
市の指定医療機関はありません。病床数200以上の大病院では、通常の費用に加えて選定療養費を請求されることがありますので、受診を希望される医療機関に直接お問い合わせください。
精密検査実施医療機関
精密検査を実施している医療機関をお探しの方は、下記の医療機関一覧を参考にしてください。
一覧にない医療機関でも受診できますので、受診を希望される医療機関にお問い合わせください。
精密検査の内容(一般的な例)
胃がん検診
○胃内視鏡検査
口または鼻から内視鏡を挿入し、胃の内部を観察する検査です。
疑わしい部位が見つかれば、生検(組織を採取し、悪性かどうかを調べる検査)を行う場合もあります。
注:市の実施する胃がん検診内視鏡検査を受けた場合には、検診時に医師の判断により、精密検査として同時に生検を行うことがあります。
肺がん検診
○胸部CT検査
X線を使って病変が疑われた部位の断面図を撮影します。
○気管支鏡検査
口または鼻から気管支鏡を挿入し、気管支の内部を観察する検査です。
疑わしい部位が見つかれば、生検(組織を採取し、悪性かどうかを調べる検査)を行う場合もあります。
がんが疑われる部位が小さい場合や、がんが疑われる箇所まで気管支鏡が届かない場合などには検査ができないことがあります。
大腸がん検診
○大腸内視鏡検査
肛門から内視鏡を挿入し、がんやポリープなどがないか、大腸の内部を観察する検査です。
疑わしい部位が見つかれば、生検(組織を採取し、悪性かどうかを調べる検査)を行う場合もあります。
大腸の奥まで観察することが困難な場合には、X線検査など他の検査が用いられることがあります。
注:大腸がんがあっても毎回便潜血が陽性になるわけではないので、便潜血検査の再検査は精密検査としては不適切です。
○注腸造影検査(X線検査)
肛門からバリウムを注入し、空気で大腸をふくらませて大腸全体のX線写真を色々な方向から撮影する検査です。
この検査では、がんの正確な位置や大きさ、形、腸の狭さなどがわかります。
子宮頸がん検診
○コルポスコープ・組織診
コルポスコープ(膣拡大鏡)を使って子宮頸部を詳しく観察する検査です。
疑わしい部位が見つかれば、生検(組織を採取し、悪性かどうかを調べる検査)を行う場合もあります。
乳がん検診
○マンモグラフィ追加撮影
疑わしい部位を多方面から撮影します。
○超音波(エコー)検査
超音波で、疑わしい部位を詳しく観察します。
○細胞診、組織診
疑わしい部位に針を刺して、細胞や組織を採取し、悪性かどうかを診断します。
更新日:2024年09月12日