結核予防について
65歳以上の方は、年1回結核健診を受診しましょう
感染症法に基づき、結核の発病を早期発見するために、65歳以上の方は、年1回結核健診を受けることが義務付けられています。
香南市の肺がん検診(集団検診)は、結核検診を兼ねています。詳しい検診日などは肺がん検診のページをご覧ください。
結核はまだまだ身近な病気です
結核とは、結核菌によって主に肺に炎症が起きる病気です。
結核のまん延状況は医学・医療の進歩、公衆衛生水準の向上で著しく改善が図られてきましたが、現在でも日本における主要な感染症の1つです。
日本のまん延状況などの詳細につきましては下記ホームページをご覧ください。
ポスター「予防しよう身近な呼吸器感染症」 (PDFファイル: 217.2KB)
結核の感染について
結核の症状は
- 咳
- たん
- 微熱
- 体のだるさ
などです。風邪の症状と似ていて特徴的な症状がなく目立たないことが多い為、気づかないうちに感染し、咳やくしゃみなどから結核菌を含んだ飛沫が飛び散り、周りの人が吸い込むことで感染が拡がります(空気感染)。
また、以下の人は結核になりやすいので注意してください。
- 喫煙習慣がある人
- 糖尿病の人
- 人工透析を受けている人
- ステロイドホルモンを使用している人
- 胃潰瘍、胃の手術をした人
- HIV感染や免疫の弱い人
- 結核高蔓延国から来た外国出生者
普段から気を付けること
結核は発症しても早期に発見できれば重症化を防ぐだけではなく、家族や友人等への感染拡大を防ぐことができます。
以下の事を心掛けましょう。
- 咳やたん、風邪のような症状が2週間以上続いたり微熱や体のだるさが続いたりする場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
- 定期的に胸部X線検査を含む健康診断を受診しましょう。
また、健康的な生活が免疫力を高め、結核の予防につながります。
- 適度な運動
- 十分な睡眠
- バランスの良い食事
- 煙草を吸わない
以上の事も心掛けてください。
結核の治療について
結核は通常、薬(複数の抗結核薬など)を医師の指示通りに飲むことで治療できます。
標準的な治療期間は6ヶ月~9ヶ月です。
しかし、治療途中で薬を飲むのをやめてしまったり、指示通りに薬を飲まなかったりすると、結核菌が薬に対して抵抗力(耐性)を持ってしまい、薬の効かない結核菌(耐性菌)になってしまう可能性があります。
医師の指示を守って、定められた期間きちんと薬を飲み続けることが最も重要です。
更新日:2024年12月17日